革靴を手入れする。
革の手入れが高じてレザークラフトにまで手を出したアキラです。
今回は、大好きな革靴を手入れします。
Paraboot シャンボードの手入れ
手入れするのは、Parabootの代表的アイテムであるシャンボード。
カラーはネイビーです。
リスレザーというオイルを多く含有する素材のため雨に強く、自社製造のパラブーツソールは履き心地抜群。
重い革靴ですが、実際に履くとスニーカーのように感じます。
そんな一足ですが、前回の手入れから1ヶ月弱経過していたので手入れをしました。
手入れ前は、こんな感じ。
ここからスタートします。
メイク落とし
靴の手入れは、よく女性のメイクに例えられます。
まずはメイク落としから。
柔らかい馬毛ブラシで全体をブラッシングし、ホコリや砂を落とします。
これをせずにクロスで磨くと、見えないホコリや砂で傷だらけに…
次はクレンジング。
使うのは、モゥブレイのステインリムーバーとリムーバー用クロスです。
ステインリムーバーは透明の液体です。
指に巻きつけたクロス(なければ古いTシャツでOK)に数滴なじませて…
優しく撫でるように汚れを落とします。
僕は靴を磨くときは4パーツに分けて考えています。
両側の羽根、アッパー、フロント、バック。
それぞれ2滴ずつくらいで作業します。
汚れを落とし終わると、こんな感じにツヤがなくなります。
今回は擦ったことで傷ができていたので、専用マニキュアで色を載せました。
使ったのはやはりモゥブレイ、カラーはネイビーブルーです。
塗り過ぎないようによくビンのふちで量を調整して、薄く薄く塗り重ねます。
乾くまで待つ間に、もう片側をいよいよ磨きます。
美容液で下地づくり
女性のメイクでいえば、今はスッピンの状態。
まずは下地づくりをします。
使うのはこれまたモゥブレイ、リッチデリケートクリーム。
ほぼ9割がアボカド等の自然成分だそうで、すこしプルプルしたコラーゲン感のある半液体。
ジェル状です。
これはいつも手で塗り広げます。
適量を指にとって、伸ばします。
伸ばすときは手のひら全体で。
手の油が革には一番いいと聞いたこともあるので、それも兼ねています。
このクリーム、塗り広げていくうちに自然に浸透して行きます。
香りもよく、汎用性も高いのでかなりおすすめ。
塗り終わると光沢が出ています。
この光沢を、ポリッシュクロスでなじませます。
優しく優しく。
そうこうしているうちに、マニキュアが乾きました。
違和感のない仕上がりです。
ファンデーションを塗る
次はいよいよファンデーション。
水性の靴クリームを塗ります。
ネイビーの色みを活かすため、それより薄い色、ウォータリーブルーを選択。
これはBootBlackでしか無い色です。
以前はネイビーを塗っていましたが、色がどんどん濃くなり黒に近くなってしまいました。
ペネレイトブラシに少量とって、前述の4パーツに塗りこみます。
うすくうすく。
塗り終わると、こんな感じに。
今度はまたツヤがなくなりました。
塗りすぎると革が呼吸できなくなるので注意が必要です。
厚化粧にならないようにしましょう。
次は艶を取り戻すために、ヤギ毛ブラシで磨きます。
このブラシはとても毛足が柔らかく、非常にいい光沢がでます。
あくまで優しく、優しく。
磨き終わるとここまで光沢が出ます。
防水スプレーで仕上げ
お化粧はここで終わり。
最後に防水スプレーで仕上げをします。
使うのはコローニの防水スプレー。
これを20~30cm離れたところから全体にスプレーします。
薄く、2度重ねるのが自分流。
そして、最後にヤギ毛ブラシでもう一度ブラッシング。
光沢を出して、シューレースを通して、いよいよできあがりです。
出来上がり
光沢も出て、きりっとした表情を取り戻しました。
靴を磨くのは基本月に1回を目安にしていますが、大事な日に履く靴と決めているのでその前日には磨いています。
今回は後者、満足な仕上がりとなりました。
おまけ。
靴以外の革製品はもっと簡単に手入れしています。
馬毛ブラシで埃を落として、
モゥブレイのリッチデリケートクリームを指に適量とり、
ぬりぬり。
手の平で伸ばして、最後に山羊毛ブラシで光沢を出して完成です。
ミニマルに保つために、最高の状態を維持すること。
そんな時間をこれからも大切にしたいです。